2012年1月17日13時30分、タイ東部チョンブリ県のチョンブリ県警は、黒く塗られた紙幣ブラックマネーによる国際的詐欺団の逮捕を公表しました。
逮捕した団員は4名です。カメルーン共和国の28歳男性、36歳男性、ギニア共和国の26歳男性、40歳男性です。米ドル紙幣サイズに切られた黒い紙6,000枚などを所持していました。
ブラックマネーはデンプン液に漬けた紙幣にヨウ素液を加えてヨウ素デンプン反応で黒くした紙幣です。ビタミンC(アスコルビン酸)を加えた液体をかけることで元の紙幣に戻ります。詐欺団はビタミンC溶液を薬品と偽って元の紙幣に戻す実演をやって見せ、被害者を信用させます。
この4人はただの黒い紙切れを一般タイ人に400米ドルあると信じ込ませ、1万バーツで両替しました。タイ人被害者は為替レートで2,000バーツほどの差益を得る予定でしたが、言われた通りにブラックマネーを元の紙幣に戻そうとしても戻りませんでした。ただの紙切れだったためで、詐欺にあったとして警察に通報しました。
詐欺団の中にはブラックマネーを元の紙幣に戻す薬品を買いたいが、高価なために金が足りないので、紙幣を元に戻したら元手より増やして返すからなどと嘘をついて出資を募り、お金を持ち逃げする集団もいます。
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