2011年8月30日06時30分、タイ東北部チャイヤプム県チャイヤプム郡のバンカイ警察署に、「ノンサムラン町2村で人が撃たれて死んでいます」との通報が入りました。
警察が向かった先にいたのは、デト・ペンサウェン容疑者(60歳・男性・建設業)です。すでに息絶えている隣村のプラサト・ラオンさん(54歳・男性)の両足をロープで縛ってピックアップトラックで引きずり回した後でした。9ミリ自動拳銃を持ち、大声で「みんな出てこい!こいつは俺の妻をたぶらかしたんだ。こいつの顔を見ろ!」と叫んでいます。そして集まった民衆の前で拳銃を、すでに死んでいるプラサトさんに撃ちました。
警察がデト容疑者に自首を呼び掛けましたところ、デト容疑者は「この男にあと5発を撃たせてくれ!その後で自首する」と返しました。そして5発を撃って自首しました。警察がプラサトさんの遺体を調べましたところ、15か所を撃たれていたことが分かりました。特に頭を多く撃たれていました。
デト容疑者の供述によりますと、2-3か月前に仕事で妻子を残して長期出張していた間に、プラサトさんが勝手に家に住み込んで妻と姦通していた事実をつかみ、妻およびプラサトさんと大口論となりました。プラサトさんと多々殴り合いの喧嘩もしましたが、プラサトさんはがたいが良く、常に打ち負かされていました。するとプラサトさんは調子に乗って、何かにつけて格闘を挑んでくるようになりました。当然何度戦っても勝てないため、拳銃を用意してプラサトさんの殺害を計画しました。報復のためです。
そして8月30日早朝に機が熟し、プラサトさんを待ち伏せて背後から拳銃を3発撃って殺害しました。それからロープで両足を縛り、プラサトさんのピックアップトラックの後ろに結びつけ、見せしめのために大声で民衆を呼びながら車で村中を走り回りました。そして時に発砲し、そして走り回る、を繰り返していました、と言います。
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